美肌になるポイント-基底層

基底層を強化する

基底層は、真皮と表皮の境目にあって、表皮の一番下にある部分です。基底層は1層の基底細胞などからなる層で、ここで体内から栄養を補給して2個の細胞に分裂し、新しい『ケラチノサイト(表皮細胞)』を作り出します。分裂したうちの1個は次の細胞分裂に備えて基底層にとどまり、、もう1個は上の有棘層に押し上げられて有棘細胞に変化します。ここではさらに角質細胞の素となるケラチンと呼ばれるタンパク質を作りながら上の顆粒層に向かって移動していくわけです。

このようにケラチノサイトは、ターンオーバーの過程で、形や成分、働きを変えながら、一番上の角層に押し上げられていきます。そして最後は角質に変化して垢となって剥がれ落ちていくのです。これがターンオーバーとよばれる皮膚の再生サイクルです。つまり、基底層はそのターンオーバーの出発点となる重要な場所なのです。

基底層を強化する

基底層はターンオーバーのスタート地点

基底層で細胞分裂して新しい表皮細胞を生み出すので、基底層が正常に働かなくなったら、表皮が正常に作られなくなるということです。言い換えれば、無理なダイエットなどをしてたんぱく質が不足したり、喫煙による血行障害などが、基底層で新しい細胞を作り出すときに影響を及ぼし、ターンオーバーがスムーズに行われなくなるということにも。だから美肌をつくる上で、スキンケアだけでなく、体の内側からの栄養補給をしっかりして基底層を強化することも大事なんです。

また、基底層にはもうひとつ重要な働きがあります。表皮と真皮の境目には基底膜という強力な膜が引かれ、有害なものが真皮にまで到達しないようにブロックしているのです。基底層は、真皮を保護するバリアの働きもあるのです。 真皮は、表皮のようにターンオーバーしないので、真皮まで及んだダメージは簡単に元には戻りません。

その真皮をガードするひとつが、メラニンの働きです。基底細胞の間には、『メラノサイト(色素細胞)』が点在していて、ここでメラニン色素が合成されます。メラニン色素は通常ターンオーバーの過程で排出されるものですが、沈着するとシミをつくってしまうという悪者のイメージがありますが、本来は紫外線から体を守るという重要な働きをしています。もし基底層のメラニンがなかったら、紫外線が真皮にまで入り込んで、大きなダメージになってしまうからです。

このように基底層は、表皮の一番外側、肌の再生に深くかかわっていることや、表皮の奥深くを保護することなど、美肌をつくるうえでも大切な働きをしているのです。 ほかにも基底層には、触覚に関係する細胞や、免疫機能をつかさどる細胞もあって、体を守るいくつもの機能が存在しています。